数年前ワンちゃんが亡くなった際、当時小学校低学年だった子供はとても情緒不安定になりました。はじめて命の終わりを目の当たりにし、しばらくは思い出しては突然泣き崩れたり「〇〇ちゃん、なんで死んじゃったの」と名前を叫んだり、『死』についてなかなか心の整理がつかずにいました。言葉で伝えてもうまく伝えられないそんな時に、絵本を活用し『命』について子供に伝えることにしました。
おすすめ絵本6選
ずーっとずっとだいすきだよ
小学校の国語の教科書にも採用された犬のエルフィーと男の子のストーリー。我が家が飼っていたミニチュアダックスが、本に登場するエルフィーに少し似ていて、この本を何度も何度も読みました。子供の心の中には楽しかったワンちゃんとの思い出に溢れていて、同じ犬種のワンちゃんとすれ違えば必ず飼っていたワンちゃんの話題になります。最後は病気で亡くなってしまったので、きっと痛いし苦しかったと思います。なので天国では痛いことも辛いこともなく、きっと他のお友達といっぱい楽しく遊んでいるよ、そんな風によく話していました。
虹の橋
【愛するペット(ワンちゃん)との別れは永遠のものではありません。どうしてって?だって、いつか、虹の橋で再会できるのですから。】この言葉からはじまるこの絵本は、命あるものの定めである”ペット”も”自分”も、いつかは命が尽きる。そうしていつか再会できる。そんなストーリーです。「死」は自然の摂理。永遠に”今”が続くような感覚で毎日を過ごしてしまいがちですが、そうじゃないことにも気が付ける絵本です。
いつでも会える
犬のシロとみきちゃんのお話し。大切な事はちゃんと心に残ってる!そんな風に感じられる絵本です。淡々とお話し進み少し思いがけない展開ですが、命について考えるよい本です。
私はネコが嫌いだ
頑固そうなお父さんと黒猫のストーリー。愛情がたっぷりと感じられ、命の儚さや大切さを学べる絵本です。猫ちゃんのストーリーですが、読み進める途中で、「あぁ、こんないたずらされた事もあったな」と、ペットと暮らす人なら共感できる部分がある絵本です。
わたしのげぼく
かっこよくて、かしこくて、すばやいのがじまんの、いちばんかわいいオス猫のわたしと4さいの男の子のストーリー。猫と男の子の成長を猫目線で描かれていて、かわいくて優しさと思いやりをたくさん感じられる絵本です。
いのちの木
キツネと森の仲間たちとのストーリー。年をとったキツネがお気に入りの場所で静かに亡くなります。そこに森の動物たちが静かに集まってきます。命について深く感じられる絵本です。森と動物たちの静かな空気が感じられ、悲しみの後に希望がみえる絵本です。子供にはどこまで伝わったかわかりませんが、大人にも心に響く命のお話しです。一度読んでみてください。
最後に
大切なワンちゃんを亡くしてから数年経ちました。今でも同じ犬種のワンちゃんを見ると胸がギュっとなります。思い出の中でのワンちゃんはいつも笑っていて、きっとずっと心の中で生き続けているのだと思います。動物も人間も、いつかは訪れる”命の終わり”。普段は”命の終わり”なんてすっかり忘れて生きていますが一緒にいられる時間がどれほど大切だったか、いなくなってはじめてわかることもあるのかもしれません。【大好きな気持ち】や【心から大切に思っている気持ち】を今、たくさん伝えてみてはいかがでしょうか。その時が来た時に後悔が少ないように。
コメント