モラハラ夫と連れ添って約10年、別居から離婚まで約4年、子連れ離婚体験談。少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
別居前の準備10選
離婚について調べる
まずは離婚について情報収集します。(人生の大きな決断なのでしっかり調べます。)勢いで別居、離婚届けを提出すると、条件的にも金銭的にも後々不利になることがあるため後悔します。まずは冷静に情報を集めます。別居前にしっかりと準備し、離婚の流れ・離婚後の生活について、ある程度イメージしておくと安心です。この本は、あなたの気持ちや離婚後の生活について整理しやすくとっても便利でした↓↓↓
本には『離婚の流れ、弁護士費用、子連れ離婚で知っておきたい事、離婚後の戸籍について、離婚後に貰える手当、親権について法律上の考え方、財産分与、婚姻費用』など、離婚後の生活に影響する大切なことが書かれています。最初に読んでおいて本当によかった!と思える一冊です。
●離婚したい。でも切り出せない…
■小さなお子さんがいる専業主婦Aさん
【Aさんの相談内容】
離婚後の生活が不安・子供の親権・養育費の確保
●相手から離婚を切り出された
■キャリアウーマンBさん
【Bさんの相談内容】
夫の浮気(夫は家をでていて不倫相手は妊娠している)・慰謝料について
●相手が離婚に応じてくれない
■子供が自立し熟年離婚を考えるCさん
【Cさんの相談内容】
モラハラ・別居・離婚調停・財産分与について
●夫のDVで離婚しようか迷っている
■小さなお子さんがいる専業主婦Dさん
【Dさんの相談内容】
慰謝料・養育費・別居後の生活・離婚調停について
※婚姻費用=婚費(こんぴ)とは、扶養義務に基づくもので、別居の理由を問わず支払わなければならないものです。基本的には扶養義務がある方に支払う義務が生じます。
婚姻費用算定表は裁判所HPからもダウンロードできます。
婚費についての詳細はコチラ→ https://www.courts.go.jp/toukei_siryou/siryo/H30shihou_houkoku/index.html
法務省HPはこちら→ https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00011.html
DV相談窓口で相談する
とにかく一人で悩まず誰かに相談してください!内閣府DV相談HPはコチラ→ https://soudanplus.jp/
■筆者のケース
『女性センター』へ相談に行きました。(女性センターは、子育て広場・役所などに案内あり)相談2回・専門家のカウンセリング2回受けました。(緊急性が高い場合は、一時避難できるシェルターを紹介してもらえる。)筆者もシェルターが必要か聞かれましたが、避難先を決めていたため利用しませんでした。※シェルター入所後は外部との接触不可、外出も一人ではできないルールとのこと。ルールは厳しそうですが、すぐに避難したい方・避難場所がない方も『安心して過ごせる場所』が確保できます。都内はシェルターが多いそうです。実はここでモラハラ専門で戦ってくれる弁護士をこっそり紹介していただきました。
※全国の女性センターはこちら→ https://wan.or.jp/map/list/center
弁護士に相談する
■弁護士に相談するまでに『自分の意志(気持ち)を明確にしておく』と良いです。たくさんの弁護士がいますが、モラハラ相手にはモラハラ専門のベテラン弁護士がおすすめです。費用は初回無料~1時間1万円と弁護士によりさまざまです。
■筆者のケース
筆者ケースは、初回相談料30分無料でした。 「実家方面に避難し親権を得て離婚したい。」最初はこれくらい大まかに話しました。必要なことは弁護士から質問され、弁護士はこちらが有利になるようすすめてくれます。依頼後の弁護士費用についても払えるか不安なことを正直に話しました。(筆者自身の貯金はあまりなく、これからの育児費用も心配だったので最初に費用について相談しました)費用の概算と『法テラス』を利用すると分割払いできることを説明してもらいました。DVで避難する際に必要な書類、シェルターで発行してもらう証明書(転居先に提出)、新居役所での手続き、警察に相談に行くなど、1人では到底分からなかった手続きの全てをアドバイスもらえます。
■弁護士の必要性について・・・弁護士に依頼すれば当然費用はかかりますが、トータルしてメリットが大きかったと筆者は感じます。当事者同士で話し合いで解決できれば一番良いのですが、モラハラ相手に協議・円満な離婚調停は難しいように感じます。
調停委員(裁判所で話し合いに間にはいってくれる人)はあなたと相手を説得します。紛争が長引けば、相手より説得できそうなあなたの説得にかかります。離婚調停は、こちらの強い意志と知恵・知識がないと相手の思うように進められてしまいます。
警察署にDV相談に行く
■転居前と転居後の警察署にDV相談に行く。
弁護士や女性センターでも指示がありますが、あなたが書置きを残して子供といなくなると、相手は【子供の連れ去り・行方不明届・捜索願い】を申請するために警察に相談に行くことが想定されます。その時に避難先が警察を通して相手に漏れてしまわないように、事前にDV相談に行きます。今住んでいる地域の警察署と転居先の警察署と両方に相談に行きます。
■筆者のケース
避難して数日後に相手方が「行方不明届」を出しに警察署に来ました。と警察より連絡がありました。転居後はできるだけ早めに、転居先の警察署にDV相談に行ってください。
保育園・幼稚園・学校に連絡する
■子供の保育園、幼稚園、小学校、習い事まで生活に関わる全てに連絡し問題を解決しておく。
■筆者のケース
保育園・幼稚園の担任の先生にDVで避難することを事前説明。もしかしたら相手方から問い合わせや来園があるかもしれないことも伝えておくと混乱が軽減されます。避難当日、園での子供の荷物はそのまま寄付、または廃棄をお願いするなど決めておくとよいです。習い事なども辞める際に事情を説明し、相手方より連絡があるかもしれないことを伝えておきます。※お世話になった方々と関係者の皆さんへの”迷惑と混乱”は、最小限で済むようしっかりと手配しておきましょう。
パート・仕事先に相談する
■周りの人や職場の上司や同僚に相談しておく。
■筆者のケース
職場の社長はとても理解ある方で、事前相談から退職までスムーズにいきました。(働きやすい環境でやりがいのある仕事で続けたかったのですが、相手方が職場に来て迷惑がかかるかもしれない・近くにいると何をされるか分からない・子供が小さかったので助けてくれる大人の手が必要など、総合的に判断し退職を決めました。)結果的に相手方は元職場に連絡していたようです。 ※お世話になった方々と関係者の皆さんへの”迷惑と混乱”は、最小限で済むようしっかりと手配しておきましょう。
各種手続きをする
■転居の書類関係(現住所での手続きと転居先での手続き)準備する。
児童手当の振込先口座の確認をします。相手方名義で開設した子供名義の口座だと変更が必要です。
住民票がない市町村では保育園や幼稚園入園ができないため住民票の移動が必要です。(弁護士に依頼した場合は、ある程度の必要書類は案内がありますが、弁護士だって忘れる事があるかもしれません。今後に関わることなので、自分でも何が必要か理解しておくと安心です)
転居先の役所窓口にシェルターで取得した証明書をもってDVで避難してきたことを伝えます。第三者(相手方)が新住所を確認できないよう措置をしてもらえます。
引っ越し準備と住居を確保する
■引っ越し準備は慎重に行う。
■筆者のケース
費用面から引っ越し業者に頼みませんでした。事前にヤマト個口で数回送り、避難当日にゆうパックで数十個を一気に発送しました。家具、家電などは置いていきました。※事前に配送していたときに相手方にバレて大変でした。皆さんはくれぐれも慎重に!荷物の運び出しを行ってください。
子連れ引っ越しはバタバタするため、子供の大事なもの(おもちゃなど)後悔ないように持って行きましょう!(置いてきてしまった物も、あとあと弁護士や代理人立ち合いで引き取りに行けますが、その際は立ち合い費用が発生します)
■住居を確保します。事前準備できれば荷物も新居に運び入れて便利ですが、身の安全を最優先に行動します。
■筆者のケース
1週間ほどビジネスホテルに滞在しながら住居を確保しました。両親には事情を話してありましたが、その他の兄妹親戚には転居してきたことも当時は話していませんでした。(万が一、相手方が実家を訪ねてきても巻き込まれないようにするため)各関係者が巻き込まれないよう、新住所はごく限られた人にだけ知らせる。小さな子供がいながらの避難生活は自由に動けませんので、協力してくれる人は必要です。全てを一人で行うことは困難なため、信頼できる周囲の人にも助けてもらいましょう。
理解者に協力してもらう
■家族、友人、あなたが信頼できる人に協力してもらいましょう。
避難するまで・避難する際・避難してからと、本当に様々なことが起こります。理解し協力してくれる人の存在はあなたを強くします。
■筆者のケース
新居がきまり子供がストレス限界で自家中毒になる。小さな心はパンク寸前に。ストレスで数日寝こみ吐き続けました。情緒不安定はしばらく続きましたが、そんな時いつも両親に支えてもらいました。子供が小さい場合は事前に別居することなどの状況を伝える事ができない(相手方に別居がバレてしまう)ため、子供にとっては突然環境が変わることになります。変化が表に出る、出ないは、子供の年齢や性格によると思いますが、しばらくは不安定になることも想定しておくといいですね。当時5歳だった息子は「東京に帰るー--」とよく泣いていました。今では「東京には戻りたくない」と言うほど地域に馴染んでいます。子供は順応性があります。子供の心のケアをしながらたくさん会話して、ハグして、大好きを伝えていけば、きっと子供は乗り越えてくれますよ。ちなみに子供の心のケアのために絵本をたくさん読んでいました。おすすめ絵本はこちら→別居・離婚 子供の心のケアにおすすめ絵本12選(保育園・幼稚園・小学校低学年のお子さま向け)『あなたのことが大好き』を伝える絵本
生活費を貯める
■衣・食・住、生活するにお金は必要。今すぐに資金を貯めましょう。(または使える資金の確認)
別居し離婚調停がはじまると、月に1回裁判所に出廷します(調停、裁判は申立された側、相手の住居がある裁判所で行われます)調停で生活費に充当される「婚姻費用」が決まりますが、決定までに数ヶ月はかかります。(双方の提出資料が揃わず、両者が納得せずでなかなか決まりません)
転居した場合はすぐに仕事もなく収入もありません。子供の園や小学校などの手続きも必要です。生活が落ち着くまで家賃・光熱費・食費・通信費などの生活費は必要ですので落ち着くまでは貯蓄を切り崩す事になるので、今からしっかり貯めておきましょう。
■筆者のケース
相手方が開設した子供名義の通帳と自分の通帳をもって別居しました。(弁護士からのアドバイスです)相手方が開設した子供名義の通帳は暗証番号が不明で、銀行窓口でも口座開設した本人でないと使うことができませんでした。当時その口座は使用できませんでしたが、相手方の解約・使い込みなどを防ぐことができますので、子供名義の通帳や銀行カードは持って別居しましょう。子供と2人で生活していくのに最低いくら必要か、現在の預貯金で何ヶ月収入がなくても生活ができるかなど、事前に調べてシミュレーションしておきましょう。
最後に
離婚は一生に関わる重大な決断です。どんな状況であっても『離婚しない幸せ』だって人によってはあるかもしれません。状況も違えば同じ人生なんてありません。ここで紹介したのは、あくまで筆者個人の一例です。
ですがこれだけは断言できます。『あの頃より今がとっても幸せ』ひとり親で世帯収入は減り、持ち物や家も以前よりステキではないけれど、前よりもずっとずっと『幸せ』を感じます。正確には『幸せ』を感じられる『心』が生き返ったという感覚です。今は誤魔化さず子供とキチンと向き合うことができます。正常です。色々なことが良い方向に向いています♪
あなたが今辛い状態なら、離婚に向けて少しずつ行動しながら準備してみてください。あなたとお子さんが、心身ともに健やかで安心して楽しい人生を送れるよう、心から応援しています!
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